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JOURNAL — じゅんこの部屋

研修はしているのに、なぜ現場のすれ違いは減らないのか?

脳の傾向性から考える、伝わるコミュニケーション教育

明るいオフィスで社員が研修を受け、講師と対話している様子。研修と現場のすれ違いをテーマにしたWup JOURNALのアイキャッチ画像。

1.研修をしているのに、現場が変わらない?

社員研修を実施したとき、参加者からはこんな感想が聞かれることがあります。

「とても勉強になりました」

「明日から実践してみます」

研修担当者としても、社員が前向きに学んでくれたことは嬉しいですよね。

ところが、しばらくすると、職場では以前と同じような行き違いが起きている。

「ちゃんと説明したはずなのに、伝わっていない」

「研修では理解していたのに、実際の行動が変わらない」

そんな経験はありませんか?

せっかく時間と費用をかけて実施した社員研修。

できれば、学んだことを日常の仕事に活かしてほしいものです。

では、なぜ研修で学んだことが、現場での行動につながらないのでしょうか。

私は、その理由を研修内容や社員の意欲だけに求めるのではなく、「人によって理解や受け止め方が違う」という視点からも考えてみることが大切だと思っています。

2.同じことを学んでも、行動が同じになるとは限らない

例えば、ある企業の会議で、上司が部下にこう伝えたとします。

「この件は、できるだけ早く対応してください」

ある社員は、ほかの仕事を後回しにして、すぐに取りかかります。

別の社員は、内容を確認し、優先順位を整理してから着手します。

また別の社員は、「早く」とはいつまでなのか、具体的な期限を確認したいと思うかもしれません。

同じ言葉を聞いていても、その受け止め方や行動は必ずしも同じではありません。

そして、こうした違いが、職場でのすれ違いにつながることがあります。

「どうして、すぐにやってくれなかったの?」

「急ぎだとは聞いていましたが、今日中だとは思いませんでした」

どちらかが不真面目だったわけでも、能力が低かったわけでもないかもしれません。

必要な情報や、言葉の捉え方に違いがあった可能性もあるのです。

これは研修でも同じです。

同じ内容を学んでも、何を重要だと感じるか、どのように理解するか、実際の行動にどうつなげるかには個人差があります。

もちろん、研修の内容だけが原因ではありません。

学んだことを試す機会があるか。

上司や同僚からのサポートがあるか。

実践した結果を振り返る機会があるか。

こうした職場環境も重要です。

だからこそ、研修を「実施して終わり」にするのではなく、学びを日常業務につなげる工夫が必要なのではないでしょうか。

3.脳の傾向性という視点から、人の違いを考えてみる

私はこれまで、学習塾の運営や営業組織のマネジメントなど、さまざまな場面で人の成長に関わってきました。

その中で何度も感じてきたのが、「自分にとって当たり前のことが、相手にとっても当たり前とは限らない」ということです。

自分ではわかりやすく説明したつもりでも、相手には伝わっていない。

良かれと思ってかけた言葉が、相手にはプレッシャーになっている。

そんな経験を重ねてきました。

人は、これまでの経験や知識、関心、置かれている状況などによって、同じ出来事でも注目する部分や受け止め方が異なります。

脳の働きや認知・思考の傾向について知ることは、こうした違いを理解する一つの手がかりになります。

ただし、脳の傾向性だけで、その人の性格や能力、行動のすべてが決まるわけではありません。

「この人はこういうタイプだから、こう伝えればいい」

そんなふうに、人を決めつけるためのものでもないのです。

大切なのは、自分と相手の違いに気づくこと。

例えば、説明を受けたときに、まず全体像を知りたい人もいれば、具体的な手順を確認したい人もいます。

自分が理解しやすい説明の仕方が、必ずしも相手にとって理解しやすいとは限りません。

その違いを知っていれば、

「この説明で伝わっているかな?」

「相手には、もう少し具体的な情報が必要かもしれない」

と、一度立ち止まって考えることができます。

自分を知ることは、相手を知る入口にもなる。

そして、相手を理解しようとする姿勢が、コミュニケーションの質を変えていくのだと私は考えています。

4.社員教育に、自己理解と相互理解という視点を

企業の社員研修には、さまざまな目的があります。

業務に必要な知識を身につけること。

接客や営業のスキルを高めること。

管理職としての役割を理解すること。

どれも大切な教育です。

Wup Consulが提案したいのは、こうした既存の社員教育を否定したり、別のものに置き換えたりすることではありません。

そこに、「自分と相手の違いを理解する」という新しい視点を加えてみることです。

例えば、上司と部下のコミュニケーション。

上司は「指示した」と思っていても、部下は「何を優先すればいいかわからない」と感じているかもしれません。

部下は「きちんと報告した」と思っていても、上司は「判断に必要な情報が足りない」と感じているかもしれません。

そんなとき、お互いの考え方や情報の受け取り方の違いに気づければ、伝え方を見直すきっかけになります。

Wup Consulでは、脳活性コミュニケーションや脳の傾向性への理解、自己理解・相互理解を通して、一人ひとりの強みや可能性に目を向ける学びを提供しています。

目指しているのは、全員が同じ考え方や行動をする組織ではありません。

違いがあることを前提に、お互いの力を活かせる組織です。

研修で学んだことを、日々の対話や仕事の中で意識してみる。

「伝えたつもり」から「伝わっているかな?」へ。

そんな小さな意識の変化が、職場のすれ違いを見直す第一歩になるかもしれません。

5.社員教育や職場のコミュニケーションについて考えている方へ

研修を実施することは、ゴールではありません。

その学びが日々の仕事に活かされ、社員一人ひとりが自分の力を発揮できること。

そこに、社員教育の大切な目的があるのではないでしょうか。

もし今、あなたの会社で、

「研修を実施しているのに、現場で変化を感じられない」

「上司と部下の間で、伝え方や受け止め方に違いがある」

「社員同士のコミュニケーションを、もう少し良くしたい」

「一人ひとりの強みを、もっと仕事に活かしたい」

そんな課題を感じているなら、これまでの社員教育に自己理解や相互理解という視点を加えてみませんか?

Wup Consulでは、これまでの人材育成・マネジメント経験と、脳科学やコミュニケーションの学びを活かし、企業・団体向けの講座や研修を行っています。

研修の内容が具体的に決まっていなくても大丈夫です。

「うちの会社の場合、どんなことができるだろう?」

そんなご相談からでも構いません。

まずは、今感じている職場の課題を聞かせてください。

脳を知ると、可能性がひらく。

一人ひとりの違いを知ることから、職場の新しい可能性を一緒に考えていきましょう。